12/30/2010

今年ももう終わり。

雪が積もって、花が降って、光が溢れて、色が満ちて、また雪が積もっていきます。
そうして1年が過ぎてゆきました。
香りや温度が移り変わるたびに増えていった記憶が、重みを持って存在感を色濃くしていく。

今年は本当に色々な事があった年でした。
内面的にも少し整理できたし、外面的にも進歩はあったように思います。
人との関わりってものを本当に嬉しく感じる一年でした。
やりたかったこと、自分一人じゃきっとやらなかったこと。
そういうものがあって、色んな人のお陰で沢山のことが出来た。
Twitterでも何だか会ったこともないのに、同じ大学の人達でやんややんや言ったりして
雪が降るとそれだけで皆同じこと言ってて、チャットとは違う面白さがあってすごく楽しい。

思いつきを垂れ流すって意味では自分に最適のツールなのでしょう。

なんでもないような一日が
とても輝いて思える時間があって
きっと間違えたり、躓いたりすることの方が多くて
多分その中で得たものが今の自分を創っているのだろうなと、感じている。

空の綺麗さだとか、空気の濁りだとか、緑の匂いだとか
そういうものを共有できる人がいて
ああ私は今とても幸せである。
偶然のような切欠で知り合った人達ばかりだけど
大体長い付き合いになっていて、運命というやつは真面白いものよのぅ、などと嘯いている。

今年もこうして1年が過ぎてゆきました。
これから春になる。
何もかもが上手くいくとは限らなくて
それでもどうにかなってほしいと願っている。

学生生活の締めくくりにはとても楽しい一年でした。
多分、学生らしい楽しさがあったと思います。

今年一年ありがとうございました。
今年の最後はこの曲で締めくくりたいと思います。
<マメシバ/坂本真綾>

12/28/2010

薄明前夜

瞼の奥に光る夢が
さよならのように積もっていく

口ずさむ歌の
思い出せないフレーズを
夜に溶かしたまま 歩き続ける

どうにかして流れゆく時間を
止めようとしていた頃もあって
曖昧な未来に安心していた僕もいた

今、遠く音楽が鳴り止まない

涙の奥に響く雪が
思い出のように積もっていく

12/24/2010

乱暴と待機



金沢シネモンドでやっていたので観て来ました。
一言で言えば

登場人物4人が総じてクズで良い


原作も読んでいたのですが、とても楽しめました。(ただ、結構忘れている部分はあった)
90分という時間が最適な映画で、本の内容を余す所なく映画にしている感じ。本谷有紀子さんは脚本家でもあるらしいので、その辺り物語の進め方とか構成がもともと映像向きなのかもしれません。

映画の内容は
何より
小池栄子の演技ヤバい
イラッとする感じ上手すぎる。もうこれは多分キャスティングの成功でしょう。

最初こそ登場人物の演技だとかに違和感を覚えるんですが、段々慣れてきてブラックかつシュールな笑いを誘う感じは原作そのままでした。
こう、「少し過激でなりふり構わない苛立ち、そして惰性で続く日常」がある
のがこの人の(乱暴と待機の)味なんですが、それが本当にうまく映画で出ていたと思います。
日常が狂ってるんだけど全員が「自分は正しいんだ」って思い込んでて、でも間違ってる事も気付いてるっていうのがこの物語にある雰囲気なんですが、映像化するとその狂いっぷりがイイ味出しまくってます。
自転車が部屋に突っ込んでくるシーンがあるんですが、それが当然のように話が進むんですよ。
あとは仲良くもない4人がキャッキャしながら人生ゲームしてるとことかイー具合に気持ち悪くて、あのシーンがこの映画の全てを表わしていたと思います。

また、音楽のズレた感じが、彼らが総じてクズでどこか間違った方向にズレている感じを出してます。主題歌の相対性理論の雰囲気がそのまま効果音?になってますね。
主題歌のチョイスも言うことなしです。

本だと結構、淡々とストーリィが進む感じだったんですが、映画にすると「覗き」「性格の悪さ」あたりが強調されてて、まさに『乱暴と待機』ってタイトルが納得いきます。

非常に良い映画でした。


…ここ最近は地雷踏んでないですねw

12/21/2010

声涙は積み重なって

何が正しかったのか
なんて問いかけはきっと、思い込みの一言で全部間違いだったって答えになってしまう。

ソラニンで
種田が人生の行方を決めてから、原付に乗って走りながら
幸せだ、これでいいんだと呟き、
鍵に付けられたキーホルダーに
「本当に?」
って聞かれて、薄く笑いながら自分を納得させるシーンがある。
本当に? って声を耳の奥で響かせて
右手を強く、手前に回す。
シーンがある。

夢って何だったんだろうか。実現可能性って何だろうか。
失恋しても、絵を完成させても、今日が一番楽しくても、生活は続く。
  あの頃のぼくにはもう、戻れないよ。
自分の人生で、思い返せば分岐点だった場所がいくつかある。
その瞬間に戻って、違う道を歩けばきっと違う未来があったろうと思う。
それでも、この道を選んで(しまって)それで得た、微かなものを失ってまでやり直したいとは思わない。多分最終的に間違った結果も、正しいと思っていたその途中過程は自分にとって大切なのだと思ってる。恋愛も進路も、生き方全て。
今持ってるものを失うのが怖いだけだけど。
  例えばゆるい幸せが、だらっと続いたとする。
今日も世累は積み重なってまとわり憑いている。

それでいいの、って耳の奥で響いてて
いいとか悪いとかじゃなくて
薄く笑って、いいんだよ、としか答えられなくて
  小走りで路地裏走って思い出してみる
クレヨンしんちゃんの大人帝国って映画で、悪役が、敵対するしんちゃん一家の足掻きを見て、ふと「最近全力で走ってないなぁ」って愛おしそうに、哀愁をこめて呟くシーンがある。
思い出してみるって、そういう事なのかな。

4年間で一番楽しかった、と断言できる4時間があって
そこには、何も無くて、時間と空気だけがあって
ただ喋って話して、歩いていただけで、ただそれだけで
きっとそういうものが毎日続いていた時期もあった。

なんて、今更どこで何を言おうとしているんだろう。


12/17/2010

眠れない時は深い海にゆっくりと沈んでいくようなイメージだ。
身体だけがすっと下に落ちていく
マリンスノウみたいに

意識だけを上に残して
そうやって肉体と魂を擬似的に分離させてみようとする

携帯電話を握り締めて毛布に包まって仮眠をとることが多くなった
2,3時間の断続的な睡眠を繰り返すから
きちんとした時間に寝ても4時くらいには目が覚めている。

どこかと繋がっていたいのだろうか
単純に寂しいだけなのかもしれない

もう嫌だ、と思ってもどうしようも無い事ばかりだ

誘導灯は月色に光る

ask for the moon 
という言葉がある。
月が欲しいと願う、転じて「不可能を望むこと/無いものねだり」の意となる。
日本語で一言で言えば「覬覦(キユ)」であろう。


人の欲求は果てしない。
しかして、どれほどの願いが月ほどの物が欲しいという願いなのだろう。
「些細な願い」とは一体何を基準に些細としているのか。
物事における疑問点は「誰にとって」という意識から考えれば理解し易い。
誰にとって些細なのか。
そう考えたとき、そこに修飾される言葉は”(現在の)自分”ではないことに気付く。
「他人にとって些細な願いが、どうして自分にはこんなに難しい願いになるのだ」
結局の所、全ての事象は差異によって、相対的に認識・評価せざるを得ない。
羨む・妬むというのは意外と理性的な感情なのかもしれない。
恵まれている事と幸せである事を、時々混同させている。

「自由が欲しい」と思ったとき自由を金に変えたとしても大体の願いは叶うだろう。

自由は金で買えるものなのかもしれない。
そして不自由というものが時間的制約による行動制限という意味ならば、時間は金で買えると言える。
ただの論理式だ。


目を隠したまま「家族って何だろうね」と傍らで呟いた。
家族・恋人・友達だとかというのは集合体名ではなく、状態の名称なのだ。
液体・固体のような。
だから、理想の○○というものを自分で描いてしまうと上手く行かなくなる。
「毎日会いたい」と思うのではなく「毎日会うのがカップルなのだ」と思い始めると大体その関係は瓦解していく。理想の押し付け合いがの関係の溝を深める。
少なくとも自分の理想は相手の理想ではないし、「普通は/一般的には」という言葉は自分にとって都合の良い言い訳でしかないのだ。しかしそれに気付くのは難しい事なのかもしれない。

本当は、両者の中でお互いに相手を友達・家族・恋人だと思っていれば、それでその関係は完結しているはずなのだ。言葉の定義を考えるのは学問の中だけで良い。

おそらく家族・恋人・友達という言葉がなければもっと上手くいっているのではないか、という関係は少なからずあるだろう。

「何であってほしいの」と答えて、寂しさの端を舐めた

そういった理想形が僕らにとっての月なのかもしれない。
自分一人では手に入らない。
そうやって地面に転がっているものを踏み壊して、幾億の星を見捨てているのではないか。
足元のスミレで満足できればきっと、それが幸せの価値だと思う、
思っていたい、
のだろう。

とちゅう

12/15/2010

12/11/2010

そのうち

そのうち色塗る。

シャッターアイランド

シャッターアイランドを観ました。

以下、批評&感想。
ガチのネタバレは反転で読めるようにしてありますが、本気でこの作品を楽しみたい!って人は読まないほうがいいかも。
ユージュアルサスペクツ系なので、前知識があるとちょっとスリルが減るかもって意味です。
ま、あんまり読みたくない人はハイライトだけ読んでりゃいーよ★

ザックリと感想を言っておけば面白かったです。ただちょっと観るの疲れるかなー…。




12/08/2010

ソラニン



観た。
良かった。

ギター初めて描いた、難しいです!

晴れ渡る、君と

神戸に行ってきました。ルミナリエ見てきました。
久しぶりに遠出した。枕が変わると上手く眠れないくらいにawayが嫌いな子なので、今回も「行こうよ!」という有り難いお誘いにホイホイついていく感じでした。あはは
外出が嫌いな訳じゃないんですが、自分の知らない場所・人というものに物凄く抵抗があるので、これから住むとか仲良くなるって前提がないとガチガチです。あまり踏み出しません。

日帰りだったので半日観光だったわけですが、観光名所はだいたい回って、適度に旨いもん食べて、ぐだぐだしつつとても楽しかったです。
フレキシブル&ポジティブな旅でした。
大体適当に決めて前向きに考えるって非常に楽。気の置けない仲の典型例というか理想型なのかもしれません。

一つ一つを丁寧に解説してもアレなので、あんまり神戸レポートはしませんが。
ルミナリエ綺麗でしたよ。

12/04/2010

4こま×2


久々に漫画かいた。

院に受かりました。
色々問題は山積みだったりしますが、応援と心配してくれた皆様、ありがとうございました。