ラベル 写真 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 写真 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

12/21/2010

声涙は積み重なって

何が正しかったのか
なんて問いかけはきっと、思い込みの一言で全部間違いだったって答えになってしまう。

ソラニンで
種田が人生の行方を決めてから、原付に乗って走りながら
幸せだ、これでいいんだと呟き、
鍵に付けられたキーホルダーに
「本当に?」
って聞かれて、薄く笑いながら自分を納得させるシーンがある。
本当に? って声を耳の奥で響かせて
右手を強く、手前に回す。
シーンがある。

夢って何だったんだろうか。実現可能性って何だろうか。
失恋しても、絵を完成させても、今日が一番楽しくても、生活は続く。
  あの頃のぼくにはもう、戻れないよ。
自分の人生で、思い返せば分岐点だった場所がいくつかある。
その瞬間に戻って、違う道を歩けばきっと違う未来があったろうと思う。
それでも、この道を選んで(しまって)それで得た、微かなものを失ってまでやり直したいとは思わない。多分最終的に間違った結果も、正しいと思っていたその途中過程は自分にとって大切なのだと思ってる。恋愛も進路も、生き方全て。
今持ってるものを失うのが怖いだけだけど。
  例えばゆるい幸せが、だらっと続いたとする。
今日も世累は積み重なってまとわり憑いている。

それでいいの、って耳の奥で響いてて
いいとか悪いとかじゃなくて
薄く笑って、いいんだよ、としか答えられなくて
  小走りで路地裏走って思い出してみる
クレヨンしんちゃんの大人帝国って映画で、悪役が、敵対するしんちゃん一家の足掻きを見て、ふと「最近全力で走ってないなぁ」って愛おしそうに、哀愁をこめて呟くシーンがある。
思い出してみるって、そういう事なのかな。

4年間で一番楽しかった、と断言できる4時間があって
そこには、何も無くて、時間と空気だけがあって
ただ喋って話して、歩いていただけで、ただそれだけで
きっとそういうものが毎日続いていた時期もあった。

なんて、今更どこで何を言おうとしているんだろう。


12/08/2010

晴れ渡る、君と

神戸に行ってきました。ルミナリエ見てきました。
久しぶりに遠出した。枕が変わると上手く眠れないくらいにawayが嫌いな子なので、今回も「行こうよ!」という有り難いお誘いにホイホイついていく感じでした。あはは
外出が嫌いな訳じゃないんですが、自分の知らない場所・人というものに物凄く抵抗があるので、これから住むとか仲良くなるって前提がないとガチガチです。あまり踏み出しません。

日帰りだったので半日観光だったわけですが、観光名所はだいたい回って、適度に旨いもん食べて、ぐだぐだしつつとても楽しかったです。
フレキシブル&ポジティブな旅でした。
大体適当に決めて前向きに考えるって非常に楽。気の置けない仲の典型例というか理想型なのかもしれません。

一つ一つを丁寧に解説してもアレなので、あんまり神戸レポートはしませんが。
ルミナリエ綺麗でしたよ。

11/30/2010

夜が近付いても歩き続けていた

落ち葉の色が赤から黄色になって、吐く息の白さに驚かなくなった。

空には星が輝いている。夏よりも多く見える気がする。知っている星も夏より多い。

時が流れるのは早い。
そしてそれよりも、自分の知らないところで流れている時間の方がずっとずっと速い。
久々に友人や後輩と話すと、自分の知らないところで沢山の事が起こっていたり、多くのものがなくなっていたり始まっていたりする。自分から距離をとればとるほど、その速度は上がる。
おそらく、自分の時間軸とは別に捉えている所為だろう。
全く知らない人の人生は一瞬に思える。
もしかしたら、地球を外から見たとき、46億年なんていうのは一瞬なのかもしれない。


そういえば小さい頃、漫画や作品にのめりこんで自分がそこに居る空想をすることがあった。
登場人物達は物語の外で私と一緒に遊んでいたし、世界の端に作者もしらない私が作った場所があった。
大人になって、作品はただの作品なのだと、登場人物はデータなのだと気付いてしまった。今では、私はいつも現実に居座って彼らを眺めている。
あの頃の自分にとって物語は作品ではなく「違う世界」だったのだろう


この間、教授と勉強というものについて少し話した。
「私も先週61歳になりましたけど、やっと刑法がちょっと分かってきたかな、と思いました」
と先生は言った。自分の専門でさえ、教授が61になって「ちょっと分かった」というほどなのだ。
学問は奥が深い。


講義で”○○学”というものを教えるのは難しいらしい。
研究者は○○学の更にその先を細分化させた一分野について研究しているものだから、その学問について幅広く講義しろ、と言われても中々その面白さを伝えるのは難しいのだそうだ。
「面白く、分かり易く、それでいて深く、という講義を目指しているんですけどね」
と先生は困ったように笑っていた。


たまに触れる専門外の知識がとても面白く感じることがある。
いつの間にか自分の専門についての勉強は嫌々になっている事がある。
結局それは、新鮮味の違いなのだろう。
自分の専門だって、疑問が増えて調べだすと数時間あっという間だったりする。きっと表層知識では新鮮味が感じられないくらいには知識量は増えてしまったのだ。しかしその奥に進むだけの興味は、知識量の増幅でしか得られないという矛盾が、勉強の面白さが分かりにくい原因だろう。


図書館を出て歩き出すと、冷えた空気にすっと脳がクリアになる。
ポケットに手を入れて一人、暗くなった大学を歩く。どこか遠くで管楽器の音がする。
あとどれくらいこの場所に立っていられるのだろう。

11/04/2010

急いでアリス

夢の中で 光の出口
遠くにいる優しそうな、少し太ったおじさんと、痩せたおじさん
本棚の隙間を抜けて
蛇にだって兎にだって騙されないようにしながら
靴音ならしながら
逃げる
迷う
早く急いで
本棚の隙間を抜けて
夢から醒めた 夢
本棚の隙間を抜けて


走り抜ける アリス







10/21/2010

虹星


この季節の夜8時くらい、風の強い日に、地上近くで光る時だけ様々な色に揺れる星があるそうだ。
カペラ。
風に光が蝋燭のように揺れて、と様々な色を見せるので虹星と呼ばれる。

友人の報が続く。
とても嬉しい。おめでとう良かったね、としか言は紡ぎ出せないものの、思っていることはきっとそれ以上だ。それを確定的にせと呼ぶのはどうかとも思うけども、私は、自分の周りの人がせであればもう望むことはないよ。

休みをください、に言うつもりだろう。


が近付いてている。

10/18/2010

散歩日記

ダムのみずをながしかわのみずがふえることがあるからきをつけよ

ダムのみずをながしかわのみずがふえることがあるからきをつけよ

面白い。
コアなファンにしか受けない、芸術色の強すぎるインディーズバンドの歌みたいな感じ。
多分、この面白さが分かる人は少ない。



う、うわぁ古墳だ!
と思って近付いたら



これ、トイレなんだよ。
トイレ、公衆トイレなんだよ。(強調)

古墳みたいなの。
でもトイレなの。
墓守人がいたと思ったら、トイレの利用者でした。凄いよね。凄いよね。
古墳みたいなトイレ。

これ見つけたとき、夜1時くらいでさ。
友達と大爆笑しちゃったよ。
正確にいうと、笑っていたのは私だけで、友達はトイレに爆笑してる私を笑っていたんだとおもう。

でも外からみたらトイレに爆笑してる2人だと思うからいいや。
プラネタリウムを観に行ったのに休館日だった。

仕方なく近くのベンチで読書。

チェックのスカートと本って似合う気がした。

目の前の川原では芝生の上を色んな家族が転げ回ってて幸せそうでした。
神様になった気分。
帰り際。
いいよね。

いいよね、ああいう雰囲気。

恋人同士かな。

恋人同士じゃない方がロマンチックだよね。




最近はずっとこうやって沢山のものを見直している。
歩くときも音楽プレーヤを聞かずに街の音を聞いてみたり。
ベンチにすわってぼーっと1時間くらい子供を見ていたり。
家族で遊びに来ているとね、大体皆立派なカメラを持ってるんだな。一眼レフっていうの、ごついやつ。それで、小さい子が走り回っているのを大人が嬉しそうにシャッター切ってるの。私も小さい頃の写真って沢山あって、小学校低学年くらいまでのアルバムって15冊くらいになっていたと思う。こうやって、沢山集まっていったんだろうなぁと考えるとじんわりするね。

本当、老若男女たくさんの人が歩いてる。
最近、お外で友達と喋ったり、だらだら一人で歩いたりする事が多くなって、それはもう前よりもずっとずっと沢山の事に気付く。知識は本の中にあるけど、哲学はお外にありますね。
なんだか余生を送ってるみたい。
ふふ。思い残すことがなくなってきたなぁ。

10/06/2010

すかいぶるうブルース

おはりるおはりる
朝から虹をみたですのん
吐息は微かに白く
少しずつ空気が冷えてゆくのがわかりますの

今日の東もきりりと綺麗ですね
光がいけしゃあしゃあと雲間から覗いてました
いけしゃあしゃあって擬音じゃなかったのね
本当の事をいうと 知っていました。
ようやく上った三日月は天空で白くなって
消えてしまっていました

しゅわしゅわしゅわ

あしたみたいにきょうも善い一日でありますように

9/25/2010

confetti of love



confideって信頼する、信用するって意味と同時に、秘密を打ち明けるって意味もあるのね。


信頼ってそういう事なのかしら。
言葉は奥が深い。

自然、という言葉をGod's worksと英訳していて なるほど、と噛み締めた。
これが言外に意味を含めるって事なのかもしれない。

青空に翳る灰白い雲を見ていて、境界線の曖昧なものを見ていると落ち着く という事に気づいた。
私は目が悪いから。
裸眼でものを見ると、物の境目や輪郭がぼやけてしまう。
きちんと見極めなくてはいけない気がして、目を凝らして、ぐっと疲れる。
境目が分かったところで、何があるというわけでもないのに。

ひともそんなものなのかもしれない。
はっきりと答えを見つけて、理由を出して納得した所で何も解決になってないことがある。
曖昧なままが一番正しい時もある。
ただ、曖昧であることに不安を覚えてやはり目を凝らしてしまう。

曖昧なままでも歩けるのに、眼鏡を掛けてよく見ようとする。
レンズ越しの世界は、くっきりはっきりしているけれど見なくていいものまで、見てしまうこともあって。

それはもう曖昧なものなのだ、と認識することは難しい。

いつだって一番難しいのは認めることだ。

誰もが少しずつ欠けていて
自分にないものを他人に求めるのはきっと普通の事なんだろう。

漸近のために感情がある。

嗚呼 霞む青。古びた小説の表紙みたいな、色。

9/21/2010

彼女は悪くないんだ、ただ少しばかり自分を見失っていただけさ。


トワイライト・ラヴ
黄昏の時間 しばらくは君の為

パーソナル・コンピュータ
ぼくだけの計算機
パーソナル・コンポーザー
ぼくのために作って
パーソナル・コンセンサス
みんなぼくのもの

ラヴ・コピーライト
君の為にあるのよ この権利。

死んだ観覧車を見に行こうなんて勝手にいってくれちゃって 私達まだ大人なのよ
ランドセルを置いていくには早すぎるわ

そう言ってぎゅっと
偽札をつかむみたいに
ぼくの手を摑む。

どきどき!

……あは!!

9/17/2010

非常口に掲げる正義


ここ最近はなぜか、恋だの友情だの甘酸っぱいような腐ってるような事について書いてきましたが、別にそこまで自分の交友関係で気を使いまくっているわけではないです。
まくまく。

感じたことを描いているだけなので、日記タグがついてない所がポイント。
まくまく。(気に入りだした)

高校時代を思い出しながらマンガを描いていて、なんかもー甘酸っぱい記憶とかほろ苦い思い出とかに心が綻びました。楽しかったなぁ。文化祭とか青春の塊だった。

何か最近こんな話ばっかりやな。
まぁ思うところがあるのでしょう。

日記とか、SSの題名は大体写真のタイトルです。
写真はやっぱり加工した方が綺麗に見えたりするんですが

RGBとか色々弄るだけでこんなに違うんだ!ウハ!

うーん?なんか詐欺っぽい、と思って今の所は弄っていません。まぁ面倒だし。

かくことないのに、日記なんてかくもにゃーやな、と思いつつの
ブランデーとチーズケーキ。
夜風。
もしもすぎさりし、あなたに。

9/14/2010

#flat



私のカメラには夜明けと夕焼けの写真ばかり詰まっていて
ふと見直すと、どちらがどちらか解らない。
空が朱に染まっている美しいものを美しいままに、その瞬間を切り取りたくてカメラを買ったのに
何の変哲も無い、ふと腕を持ち上げてシャッターを押したような写真の方が
ずっと美しく、息衝いた瞬間が撮れる。(切れるような鮮明さ)

大人になったと思うことで失って
大人になったから失って
失ったから大人になる
そのどれも、何かを失っている事には変わりはないけれど
何を失ったかさえ、分からなくなっている事はきっと少なくない。

ライ麦畑の端で、そっと子供を助けてやるような
そんな大人にはなりたくなかった
私ならば、もし崖から落ちて死んだとしても
それは辛い事でもなく、苦しい事でもなく、ただ大きな流れの中の一つなのだと
そんな宗教を彼らに伝えたい。そんな大人になるの。
そういうどうでも良い嘘吐く。私の知らない誰かに対して。

無意味な優しさを振りまいてみたりして
気付けばノートが黒鉛で染まっている(ねぇそれ関係なくない?)
優しくすれば優しくしてもらえる
という
神話。

終わりを自分で決めて
未来を消して
綺麗だと思ったその欠片を冷凍する。
あとからみてもドライフラワーはドライフラワーのままなのね。
アサヒ・スーパー・ドライフラワー。(切れるような喉越し)

はやくじゆうにしてください
って言われて、あぁなるほどなぁって思った。
なるほどなぁ

アタシ、今手元にあったら確実にプリン握りつぶしてるな。
カラメルごと。

9/11/2010

カッターナイフのシザーズ軌道


食べ終わったと思ったポッキーの袋を振ったら、チョコレートのついていない部分の欠片ばかりがぱらぱらと落ちてきた。
あれ私はチョコレート部分ばかりを食べていたのね

そう思いながら膝の上に散らばった欠片を食べる。ビスケットの味しかしない。物足りない。
こういうふとしたどうでも良いことに人生を重ね合わせてみる瞬間がある。

きっとそれは大体悲観的なことで、文学的な陶酔に近いのだろう。
なんでもないことに意味を求めたり意味を与えたりして、きっと世界の充実を図っている。

私はどうでも良い所でいちいち足を止める。
欠点の一つでもある。いちいちそんな事考えて生きてないよ、という事を無視できない。
ブドウジュースの真偽を疑ったり、商品配列の意味を考えたり、忙しい。
水面の波紋を見ているだけで、随分時間が流れていく。

もしかしたら自分の中に流れている時間が、物凄くゆっくりなのかもしれない。
最近自分には1日24時間は長すぎると感じるようになった。
18時間くらいで、もうそろそろリセットの時間にならないだろうかと思う。
時間が足りないとか暇を持て余すとか、そういう意味ではない。
もう良いじゃないか。
そういう気分になる。

キャメラル味のマックフルリレロ片手にフレンチクルリレラを買いに行こう。
そういう事を考えて、一日が過ぎていく。

久しぶりに森博嗣の本を読んだ。
相変らず隙がなく美しい。ルービックキューブみたいだと思った。
ルービックキューブって隙がなくて美しいのかな、と疑問に思ったけど、頭にぱっと浮かんだ言葉だからきっと真偽は夢の中だろう。
ルービックキューブみたいに。

9/03/2010

白々しい白



泥水みたいな珈琲が運ばれてきて、大して可愛くもないウェイトレスが伝票を置いて去っていくのを確かめてから、私は目の前の男の子にもう一度きいた。

それで幸せになるためにはどうすればいいの。

男の子は皿にでんと盛られた生クリームを頬張りながら、うんうんと二回頷いた。
「まずね、あなたの幸せの方向性を決める必要があります」
そう言った。

幸せのほうこうせい、と呟く。しあわせのほうこうせい。

男の子は生クリームの山にスプーンを刺し込み、懸命に崩しながら、様々な幸せの形について語りだした。それはどれも、そうね、隣の家の人が”そんな”だったら思わず庭の芝生に火を放ちたくなるような幸せだった。
「どうですか、嫉妬したくなる幸せでしょう、あなたはどういう幸せを手に入れたいんですか。」

私は泥水を啜りながら、考えた。男の子は生クリームを食べ続けている。
ウェイトレスが水を注ぎに来た。

私の幸せは…

たどたどしく語ると、男の子は真っ直ぐに私を見つめて、良いですね、と言った。
「凄く良いですね、もしそういう人がいたら僕、きっとあなたの家の前で恵まれない子供に寄付をって毎日嫌がらせしたくなりますよ。」
男の子はそう笑って、水を飲み干した。目敏くウェイトレスが近寄ってきて もう何度目になるか分からない水のおかわりを注いだ。

それで幸せになるためにはどうすればいいの。

私がそう聞くと、男の子はにこにこしたまま、鞄の中から細長い箱を取り出した。
「これを使ってください。これを100日間で使い切ればきっと幸せになれますよ。
ただし、100日よりも先に使い切ってはいけませんし、101日目に少しだって残してはいけません。」

難しそうね

私にちゃんとできるかしら。不安を感じて言うと、男の子は私の両手をぎゅっと握った。
「大丈夫です。あなたなら出来ます。それで幸せになれるんです。継続が力になるんです。もし困った事があったら僕に連絡してください。きっと力になります。」

ありがとう、と言って私はそれを受け取った。
男の子は生クリームを食べ終わって、伝票を持って立ち上がった。
あなたの幸せを願ってますよ。
鞄とコートを抱えて私の横を通り過ぎていく。去り際に私の方を向いて、笑った。

「それ泥水ですよ」
あと、
「母さん、もうこういうのやめましょうよ」
哀しそうな顔で言った。

私は細長い箱に入った札束を見ながら
カップの底に溜まった砂利をスプーンでかき混ぜる。
今の男の子は死んだ息子に似ていたことを思い出していた。

8/29/2010

文字渦の海




わかるかなぁ、と彼女は言った。
なんかもうね、あぁ君はこういう人なんだなぁって分かっちゃったんだよね、と言った。

申し訳なさそうに、言っていた。
ローテーブルを挟んで、もう終わりにしようって呟いた彼女。
わかったよ、と僕が言ってから、彼女は楽しかった思い出を語りだした。貰ったピアス、捨てないね、と笑っていた。
あ、今彼女は清算しているんだな、とぼんやり僕はそれを聞いていた。

もしかしてこれはもっと、抵抗した方がドラマチックだったのかしらん。

楽しかったね、と言われても僕らの関係はほんの2,3分前に終わっているのだし、
ピアスを捨てるかどうかなんて僕は聞きたくなかったし、
僕も僕が悲しみにくれる姿なんて見せたくないんだけど。
だってほら、そろそろ夏が終わるからね。

そんな僕にはお構いなしで彼女の清算は続く。
水族館に行ったでしょう、と彼女が語り始めた。
5月に水族館に行ったでしょう、イルカは見なかったけど。

うん、と僕は頷いた。イルカショー見ませんでしたね。

あの時、クラゲコーナーでね、私がクラゲを見ていたとき、君はブラックライトに照らされた白い服の発光具合について喋ってたんだよ。
その時にね、分かったんだよね。
この人は私がクラゲを見ているときに、そんな事より、白い服が光ってる方が気になっちゃうんだって。分かんないと思う。でもね、私はクラゲを見ていたかったし、クラゲの良さを一緒に味わいたかったの。でも君は水族館に行って、魚を見て、そのほかはブラックライトを見る人なんだなって。
分かってる、多分そんなことはないって言うと思う。
だけど私はそう思っちゃって、あぁ君はこういう人なんだなぁって。

ごめんね、と僕は言ってみた。良く分からなかったけど。
彼女もごめんね、と言っていた。良く分からなかったけど。

もし僕があの時ブラックライトじゃなくて、クラゲを見て、その極彩色に見とれていたら何か変わったかな。
とは言わなかった。

いろいろあったね、とピアスを捨てないらしい僕の元彼女が締めくくったので、僕はありがとうと言って、潔く(なるように)彼女の家を出た。

月明かりに照らされて、夜風の涼しさに少しばかりの哀愁を感じながら歩いていた。

僕がクラゲだったら良かったんじゃないだろうか。

ふとそんな事を考えた。
ブラックライトそっちのけで彼女にじっと見つめられて、僕はふわふわずっと水の中を漂っているだけで良いの。
ふわふわふわふわ
それだけで愛してもらえるんじゃないのかしらん。

クラゲだったら。

ふと足を止めてみる。りりりりりりりと虫の音が聞こえる。

でもやっぱり残念ながら僕はクラゲじゃないし、1時間前から僕は恋人のいない26歳だし、現在失恋中の男なんだろう。

歩きながら、そうか、僕は振られたんだな、と思い出して 少し、悲しんでみた。

しばらくブラックライトには近づけそうもない。

8/15/2010

C78レポート【前編】 8/14

行ってきました、コミックマーケット78!

8月14日、『龍のハコニハ』というサークルで参加してきました。
東方イラスト本に”雛鳥 鶯”という名前で2枚ほど原稿を出してて、「私もコミケいってみよ…っかなー」「おいでよ!」という完全にノリで行ってきましたが、とても楽しかったです。

基本的に同人誌はあまり読まないし、特に欲しいものもなかったので記録係として会場内を撮影しまくっていました。

ではそのレポートをば。
読みやすいように、投稿時間を弄って、前編→後編と表示されるようにしてあります。後編はそのまま下にスクロールしていけば見れます。
レポートは基本的に時系列で並べております!


朝7時、ビッグサイト到着!

ゆりかもめで行ったんですが、ゆりかもめの一番前に乗れて、かつ遠回りのコースで行った為、お台場をぐるぐる見れましたヽ(・∀・)ノ

本当はゆりかもめでも写真撮りたかったんですけど…子供とかがはしゃいでて…さすがに恥ずかしくて撮れなかったです。

サークル参加と一般参加の入り口は別れているみたいで、この場所はそこそこの人の集まりでした。





んで 裏口切符!
フフフフフ!

黒い線のところはサークルリーダーの本名が描いてあります。
これ欲しかったんですけど、入り口で回収されちゃうんですよ…

えへえへへ。
これで我々は7時半くらいにビッグサイトに入ってやりました!

会場のファミマの客さばきが凄かったです。




中です。 
人居ないですねー。この時点ではスタッフかサークル参加者だけなので、悠々移動してました。

ちなみに、ここが、開場すると


7;30


↓↓ 
↓↓




11;30

こうなります。 
同じフロア(下)です。

ヒエェエ

これはエスカレータから撮ったもの。










で、これが東ホール内。7;30
吃驚するぐらい、閑散としてます。
サークル参加の人もまだ来ていない所が多いようです。

ここで写真パシャパシャしてたらスタッフの人に「俯瞰写真は良いですけど、フラッシュ焚かないで下さいね。スタッフが何事かと思って来ちゃいますから」と注意されてしまいました。

なので、俯瞰写真でも個人の顔が見えそうなものにはなるべくフィルタかけてます。私の写真の腕が壊滅的なわけじゃないです よ!



我らがサークル場所!
東 ヒ12b 
まわりも東方ばっかです。その中の魔理沙島に放り込まれたようでした。

スペースが、会議の長机の半分しかないので、パイプイスを横に二つ置くと中は物凄く狭い。

だから、ノボリだとか棚だとかを使っているサークルさんが多いです。
「狭い土地に物を沢山置こうとすると縦に伸びる…ビルと同じだね…」とドラウィダ氏が呟いてました。



8;30 セッティング完了!

売る物をサンプルとして一部スタッフに提出しなきゃいけないらしいんですが、当初の予定になかったポストカードを「出さなきゃだめですかね」と聞いたら「んー…50枚くらいですか…結構ですよ、一枚でも多く配ってください」と言ってくれました。

スタッフの中でもコスプレしている人がいて、存在感アピールしまくってましたw
基本、良い人ばかりです。

それから隣のサークルさんたちにも挨拶。
右隣のサークルが大手(?)のとこだったらしく、色んなサークルが自分の所の本を持って挨拶に来ていました。それに一つずつ丁寧に対応して、自分の新刊を渡して…の繰り返し。そこのサークルというよりは絵描きのサークルリーダーさんが顔の広い人らしく、開場してからも「私最近Pixivでマイピクになった○○です…」って感じで挨拶がてら新刊を買っていくお客さんも居ました。
多分、ネット上やこういったイベントでしか繋がっていない人達なんでしょうけど、部活の試合での学校間よりもずっとずっと充実というか信頼関係にあるな、と思いました。
お互いに本をやりとりして、名前もペンネームで呼び合って、会話もタメ口じゃないんですけど、凄く楽しそう。
ちなみにその隣のサークルは、私達も挨拶に、と一人一部ずつくれました。こうやって人の繋がりが出来ていくんだな、と実感。


そこのサークルリーダさんが「コミケに客も売り手も居ない」と言ってました。
曰く「全員が参加者だ」と。

まさにその通りで、コミケの同人誌ってもっと高いものかと思いきや、1冊100や300円の所が多い。あまり「儲けよう」と思って参加しているサークルは居ないらしいんですね。
Kitakita氏も「アレは多分、原価割れに近いんじゃないかなぁ」と言っていました。私達も180円で作ったものを100円で売るという…まるで商売にはなってない物の売り方をしていましたしw
それに、「オマケ」を置くところも多い。冊子を買うとバッチや栞やポストカードを「無料で持って行ってください」という所が多く、宣伝効果も見込んでいるんでしょうけど、買う側からみると「お徳」と思うようなサービスをしている所ばかり。
それでも有名なサークルになると「儲かる」らしいですから、おそらくそういうのは固定ファンが多いのでしょう。壁サークルなんかは本当に凄いらしいですから…


まず、純粋に「見たい」「見せたい」の需要と供給があって、そのバランスが段々お互いの利益と共に比例していく。1000円払っても見たい、と思わせられるようになったときに、サークル側にも利潤が出てくる。
物凄く根源的な経済を見た気がします。
そういう意味でも、コミケという場所って凄いなと思いました。

______

さて、後編は開場後の私の散策記録です!
つづく!

C78レポート【後編】 8/14

コミケ行ってきました、後編。コミケ開場後のレポートです
読みやすいように、後編の投稿時間を前編の前にしていますが、実際のレポートは時系列です。
人人人人!

コミケ開場の5分前、外で獣みたいな声がしていました。多分スタッフです。注意を呼びかける時に拡声器とか使わないの…地声ですよ…凄い。

コミケ開場、のアナウンスが流れると皆拍手します。これは凄くわくわくしたw

始まると列を成して、ホールの中にゆっくりと人の群れが入ってきます。
シャッターを下ろして、入り口制限してスタッフが巧く人を捌いているんですが、中から見るとゾンビに侵攻されている気分。

開始1時間は皆目当てのサークルで買物する時間らしく、私は大人しく売り子をしていました。隣のサークルの人とずっと喋ってたw

おちついた12時頃、散策開始。
東から西へ。
西は企業ブースとジャンプなんかの腐女子ホールがあるので女性が多かったような。
東から西への移動はねー…そんな辛くなかったんですよ。大きな駅の混雑具合よりちょっと凄いかなってくらいだった。





西ホールでの張り紙。
いたるところにこういった注意の張り紙がありますが、どれもイラスト付。

なんかこうやって描かれると、ちゃんとダメな気がしちゃうよね。これだけ多くの人が居るにも関わらず、スタッフに怒鳴られている人っていうのは見ませんでした。見なかっただけかもしれないけれど。

ちなみに
スタッフの名言ってやつは聞けませんでしたが、西のエスカレーターでは「ゆっくり」の声で「エスカレーターは、一段開けて、歩かずにのっていってねぇ~」と注意していました。


それから度々、一斉点検という危険物のチェックアナウンスが入るんですけど、そのたびに「探し物はなんですか~♪」って曲が流れるw(その部分だけ)
このセンスには脱帽です。
ホント、もう全員が楽しむために居る感じ。祭ですねー。


西側の2F 企業ブースのあるロビー。

こういう「オタク」っぽい感じを探しては「コミケだコミケだ!」と胸躍らせていました。

ちなみに子供連れだとか、小中高生もいて、迷子(4歳)のアナウンスがかかっていました。
携帯は通じないこともしばしばです。(すげ~ってドラウィダ氏とはしゃいでたw)
メールは送れます。

老若男女が入り混じってました。
男装・女装は当たり前、長髪の男性も多いので、性別ってものが本当に分からないw

これは一度、建物外に出て、上から撮ったもの。

ククク…人がゴミのようだ!
と言いたいところですが、上もゴミのようなのでゴミまみれです。

移動というよりは人波に流される感じです。
ちなみに会場では、ゆうぱっくがあったり、スクリーントーン、色紙、文具、コピックなど各メーカーの画材売り場が沢山ありました。

ATMは並んでましたよー





お待ちかね 企業ブース。
今回は私はここに来るくらいが目的だったので、ひとまず達成。

同人即売の東や西1,2ホールと比べて派手なこと!屋台みたいな感じで、それぞれのブースがありました。でっかいテレビとかで宣伝放映してる所もありました。

そして勿論エロゲ関連も多い!
美少女ばっかりでした(二次元)

ヒャア///と思うようなチラシを沢山貰いました。



「わざわざこんな気候の中、お買物にようこそ。…お前、笑ってしまうほどドMね?」

と、左の青いポスターで美少女が言ってます。
ここはドMの集まりです、ハイ。

ちなみにビックサイト周辺の自販機や、駅構内にもこういった企業のポスターがばんばんあります。たった3日間、侮れない祭です。

この辺りから体が汗と熱気でベタベタし出す。ぬるぬるするんですよ…
触れ合う人の肌とかも…




そして何より、西から東の移動が酷かった。
殆ど身動きできない。

ドロドロ移動するんですよ。
幸い、ほぼ手ぶらで、細身なので人の間を縫うようにして進めましたが、天井の低い連絡通路なんて、蒸れるわ群れるわ暑いわで、皆目がほとんど死んでる状態。流されるだけ。
大きい花火大会なんかの現地の込み具合に、室内、オタクという要素が加わって、目の濁ったゾンビが生き生きと活動してる感じでした。
カップルとかいねーよバカ、みたいな。

さすがにその写真は取れなかったです。


これはコスプレ会場。
本当はちゃんとコスプレイヤーさんの写真撮りたかったけど、チキンなので頼めませんでした!
なんかここはキラキラしてました。(空気が)

東方、ボーカロイドが多かったような。

ここは隣のサークルのお兄さんが「案内するよ」(ちょっと分かりにくい場所で一人で行けなかった)とか行って連れて来てくれたんですが、その後きっちりナンパされました。

そういう楽しみ方もありますよね。男って抜かり無ぇw。やんわりとお断りしましたが。

お片づけ。16;00

1部を残して全て持っていかれました。
ポストカードとか、自分の絵のものが持って行ってもらえるとめちゃくちゃ嬉しいw
中身を見てから、買ってもらえた時とか、やっぱり描いている以上、誰かに評価してもらったり、発表したりする場があるっていうのは嬉しいものだと思いました。

んでコミケ終了のアナウンスが流れると、またもや拍手。
一日おわったぁ!って感じがします。




その後、一度解散してからサークルメンバーで打ち上げへ。
なんか久々にビール超うっめぇえええええ!!!と思いました。
そのまま夜行バスで帰る予定だったので、控えめでしたけど。

コミケ、本当に楽しかったです。
誰もが参加しているっていう一体感だとか、自分の作品の発表の場としても、本当に良いものが味わえた。誘われなかったら、コミケなんて一生行かなかったでしょう。結局、一冊も同人誌は買わなかったんですが、色々と見えないものを沢山得た気がします。

もともと、このコミケに誘ってくれた人は、同じ大学でもなく、年に数回しか会わないような人だったけれど、色々と気があってメッセなんかでよく喋るようになって、「原稿描いてくれない?」となったわけですが。
まさか、こういう事を一緒にするようになるとは思ってもいませんでした。
多分、連絡を交換しなければ、人生におけるただの通行人だっただろうと思います。

機会があるから会うだけで、お互いにそういった「用事」が無ければ自然と忘れられていくような。

そういう意味ではネットって本当に偉大だなとは思います。
そして、やっぱりそういう「通行人」をただの通過点として見過ごしていくのは勿体ない。
今回誘ってもらえた事や、隣の大手サークルさんを見ていて本当に感じた。
やっぱり、人と付き合うことによって、得るものっていうのは自分の限界を超えていて、だからこそ、自分の幅を広くするものですね。
せっかく築けた絆があるなら、色んな人とずっと関係していきたいと思います。


kitakita氏、ドラヴィダ氏、けろっぐ(勇者)氏
コミックマーケット78 お疲れさまでした。そしてありがとう!
いつかまた、世辞ではなくこういうものに参加できたら、と思います。

以上、C78レポートでした!

7/04/2010

青に傅く 


夏の匂い、というのは生命の息吹が熱気に絡んでいる、そんな匂いだ。

ヒトも草も一番活動する時期だからか。
色鮮やかな草木に、湿気が絡んで酷く篭った匂いがする。
人工の光や煙、食べ物や汗といったヒトの生活の気配を強く感じる。

そういうものが混じって、夏の空気はひどく間怠っこい

川沿いを歩いていると

仲良く日向ぼっこしている若いカップルの周りを子犬が戯れていたり
ベンチに独り座って小説を読んでいる老人がいたり
白い鳥が水面を撫でるように飛んでいたり
熱心にサッカーボールを追いかけている少年がいたり
子供たちが虫を探していたり
渦中に囚われたタイヤがもがいていたり
のんびりと釣りをしている人達がいたり

する。

ドラマチックだなぁと思う
いろんな生き物の人生の一瞬の休息を見ている気がする
もしかして走馬灯って案外こんな感じなのかもしれない



二十四時間でリセットされる世界で
本当は毎日新しいものを、瞳は映している

昨日の恋人と今日の恋人が同じ人間なのかしらって
半年前に会った友人の中身が変わってたりするんじゃないかしらって

考えて、手を触ってみて
「何?」
って
よかったエイリアンじゃないみたいだ
そういう安心をしてみたりする。

世界が色付いて、見える
全ての景色が新鮮に思える
夏って季節だけは、毎日生と死が繰り返されているんじゃなかろうか
2歩進んで1歩下がるように
生きる事が繰り返されているような気がする。

4/26/2010

ソコカラ ナニガミエル?


空が好きで、夜明けを見るためだけに徹夜することもある。
今の居住環境に満足している理由の一つは屋上にいける、そして眺めが良いということ。何とかと煙は高い所が好き、というね。実は僕、煙なんだ。

東の空が薄く朱に染まり、白く光る。そこから天上へと段々深い青が伸びて、地平線に近付くにつれ、その色はまた薄くなる。
世界の深さが一番分かる時間だと、思う。

3/22/2010

寝る前の37秒、回転する


一瞬、新たなる生命体かと思った。
半年以上放置したジャガイモである。

ジャガイモ本体の栄養が芽に吸い取られている感が半端ない。