なんて問いかけはきっと、思い込みの一言で全部間違いだったって答えになってしまう。
ソラニンで
種田が人生の行方を決めてから、原付に乗って走りながら
幸せだ、これでいいんだと呟き、
鍵に付けられたキーホルダーに
「本当に?」
って聞かれて、薄く笑いながら自分を納得させるシーンがある。
本当に? って声を耳の奥で響かせて
右手を強く、手前に回す。
シーンがある。
夢って何だったんだろうか。実現可能性って何だろうか。
失恋しても、絵を完成させても、今日が一番楽しくても、生活は続く。
あの頃のぼくにはもう、戻れないよ。
自分の人生で、思い返せば分岐点だった場所がいくつかある。
その瞬間に戻って、違う道を歩けばきっと違う未来があったろうと思う。
それでも、この道を選んで(しまって)それで得た、微かなものを失ってまでやり直したいとは思わない。多分最終的に間違った結果も、正しいと思っていたその途中過程は自分にとって大切なのだと思ってる。恋愛も進路も、生き方全て。
今持ってるものを失うのが怖いだけだけど。
例えばゆるい幸せが、だらっと続いたとする。
今日も世累は積み重なってまとわり憑いている。
それでいいの、って耳の奥で響いてて
いいとか悪いとかじゃなくて
薄く笑って、いいんだよ、としか答えられなくて
小走りで路地裏走って思い出してみる
クレヨンしんちゃんの大人帝国って映画で、悪役が、敵対するしんちゃん一家の足掻きを見て、ふと「最近全力で走ってないなぁ」って愛おしそうに、哀愁をこめて呟くシーンがある。
思い出してみるって、そういう事なのかな。
4年間で一番楽しかった、と断言できる4時間があって
そこには、何も無くて、時間と空気だけがあって
ただ喋って話して、歩いていただけで、ただそれだけで
きっとそういうものが毎日続いていた時期もあった。
なんて、今更どこで何を言おうとしているんだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿