シャッターアイランドを観ました。
以下、批評&感想。
ガチのネタバレは反転で読めるようにしてありますが、本気でこの作品を楽しみたい!って人は読まないほうがいいかも。
ユージュアルサスペクツ系なので、前知識があるとちょっとスリルが減るかもって意味です。
ま、あんまり読みたくない人はハイライトだけ読んでりゃいーよ★
ザックリと感想を言っておけば面白かったです。ただちょっと観るの疲れるかなー…。
まず、映画全体の構成が巧い、というか観客の感情を操るのが巧いと思いました。
死体、血、等々のグロテスクな表現が多々あり、映画の予告程度の前知識で臨んだ自分としては結構ショッキングでした。
主人公が元々精神不安定な様子がそのまま映画の内容の不安定さを操っていて、この映画が狙ってる「真実は何処にやあらん」感は非常に巧く出ていたと思います。
ショッキングなシーンも、あれだけ頻繁に出してくるというのは観客の不快指数をわざと上げている演出なんだろうな、とか。
主人公がナチスの収容所の解放に立会い、監視兵を殺害したり、ユダヤ人の大量死体を見ている事が若干のトラウマになっていて、夜な夜な悪夢にみるという表現なんかは、シャッターアイランドとして描かれている舞台と、収容所のイメージを結びつけて推理させようっていう完全なイメージ誘導(ミスリード)ですね。
辛口批評すれば、それを読ませてしまうっていうのは…まぁ、私の見方が歪んでいる所為かもしれませんが。
ただ、段々何が本当か分からなくなっていくという感じはとても楽しめました。
最後の謎解きはまぁ…なるほどといった感じでしたが。この手のミステリィはあらゆる可能性を消去法で解いていくものだと思っているので、おそらく解ける人には解ける謎でしょう。
正直冒頭の明らかな謎なんかは解かせる気はない、「解説の為の伏線としての謎」なんじゃないかと。
ユージュアルサスペクツと比べるとユージュアル~圧勝といった所でしょうか。
しかし、この手の映画全てに言えることですが、前評判・宣伝が強すぎて若干過小評価になってる節はあるでしょう。「全てを見逃すな!」だの「君は騙されるな!」だのとちょっと煽りすぎて、正直「そんな言うほどかなぁ……」感はあります。あと、ショッキングなシーン挟むから観てて結構疲れるね。
多分、前評判が全く無ければそれなりに面白かった映画じゃないかな、と思います。
一人で観るよりは、誰かと観た方が面白い映画だと思いました。
きちんと最後まで良い「モヤッ」と感を残してくれて、もう本当、この映画に関しては
構成・演出巧いなー
の一言です。面白いという意味も含めて、ミステリィ(或いはサスペンス)の模範生のような作品。
まぁ、公式を見る限り、2度目が面白い作品のようですし。細かい謎ポイントなんかも後からチェックすると「あーうんうん、なるほどねぇ」みたいな。意外と疑問点を自分で投げっぱなしにしてる事に気付きます。
でも自分は結構一度映画みると殆ど内容きちんと覚えてる方なので、「ここに気付いた?」みたいなチェックしても「あーあのシーンね。ふんふん」で納得して2度目観ないですね。あはは
そして余談というかネタバレですが
本題Shutter islandには本当の意味がある!みたいな事を謳っていましたが
おそらくShutter eye-land(盲目の世界)という意味なのだろう、と思いました。
あ、あと訳が気に入らない部分あったし、映画見慣れてる人ならこれ別に字幕で観ても充分ですよ。超日本語吹き替えとか言ってますけど。うん、字幕で観てもある程度、謎には気付けます。
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